8/12イベントレポート

8/12(日)「世田谷の地産地消を知る、味わうワークショップ」@RELIFE STUDIO FUTAKO(二子玉川蔦屋家電)のフォトレポートです。
ご来場いただいた皆さま、開催まで応援してくださった皆さま
どうもありがとうございました!

会場でお客さまをお迎えするのは、今回ゲストにお招きした海老澤さんの畑から収穫したばかりのピカピカのお野菜たち。
それから、海老澤さんが料理人からのオーダーで育てているレモンバジルとブッシュバジル。福畑からは花盛りのバジルも摘んできましたよ〜。
皆さんに葉を摘んで、香りを楽しんでいただいたり。会場がいい香りに包まれて、私もリラックスできました(笑)
そして、海老澤さんのお母様から教えていただいた方法で作ったミントティと、シェフがこの日のために作ってくれた「2018年の夏を閉じ込めたトマトケチャップ」のお味見タイム。
ミントティはご好評いただき、おかわり続出。作り方はこちらをご参考に。
ケチャップはおみやげにお持ち帰りいただきます。準備の様子はこちらをご覧くださいね。

さて いよいよシェフが今日のアミューズ「海老澤さんの野菜を味わうガスパチョ」を作り始めます。
完熟トマトをベースに、トッピングにはズッキーニやナスのグリル、ミニトマト。隠し味には、これも海老澤さんの畑のラズベリーで作ったソースとアイスクリーム!?

ガスパチョを味わっていただいた後は、お話タイム。

海老澤 健さんは、世田谷区で350年!続く農家の16代目。40代で農業を継いでから、環境負荷の少ない安全で安心な野菜をつくるため有機農業に転換され、現在は世田谷区有機農業研究会の会長を務められています。畑では、少量づつ多品種、夏は、主にエダマメ、トマト、ナス、ピーマン、ズッキーニ、いんげんなどの夏野菜を、11月中旬過ぎからは、葉物野菜(小松菜、ほうれん草、パクチー、ルッコラなど)に加え、50年前から自家採種した固定種「宇奈根ねぎ」を栽培されています。先日お邪魔した「宇奈根ねぎ」の苗植えレポートはこちら。畑から生まれたものを最大限においしくいただく知恵、命を終えたものを土に還して、来年の作物の栄養として循環させていく知恵、すごいなぁ。続いて、二子玉川商店街にあるスペインバル IBEROのシェフ 坪井 健一郎さん。坪井さんは週2回程度、自ら海老澤さんの畑に出向き、野菜を収穫して料理の素材として使うほか、採れたての野菜を、洗って、選別して、店頭で販売しています。
その動機、情熱とはどこからくるのでしょう?
「料理人として、いい素材が目の前にあるとテンションがアップするし、自分で畑に行くからこそ、育てている農家の方へ、野菜への敬意が持つことができるから」とのこと。野菜の育てられた過程や作り手の気持ちを理解することで、お客様に料理、素材について、より気持ちを込めてお話できるようになるように、とIBEROのスタッフにも、なるべく畑に行く機会を作ってあげたいと考えているそうです。
海老澤さんと坪井さんの出会いは、4年ほど前。以来、海老澤さんとしては、野菜の作り手として想像していなかった使い方で素材を料理をし、それを食べたお客さまからの感想を直接聞くことができるというおもしろさを感じて、とても刺激をうけあう同志なんだとか。

皆さまからの質問タイムで盛り上がった後も、にこやかに談笑タイム。
友人で染織家の吉田美保子さんも参加してくれて、ステキな文章をblogにご紹介くださいました。クリエイターとして、農家さんやシェフのお仕事についてたくさんのことを感じてくださって感謝!
イベントの締めくくりに、私もメンバーになっている「未来を耕そう」を合言葉に始まったURBAN FARMERS CLUB(UFC)の活動のご紹介をしました。UFCでは現在、渋谷区を中心に、ビルの屋上のプランターで野菜を育てたり、ペットボトルの田んぼでお米を育てています。泥だらけになって畑に行かなくても、都市で農的な暮らしを楽しむ方法っていくつもあるんですよ〜のお話。その活動を通じてできた若い友人が教えてくれた「友産友消」という言葉。

地域という枠をさらに飛びこえて、作る人と使う人が、お互いをよく知り、友達となっていけばいい。農や食に限らず、(気分として)友達が愛情を込めて作ったものを誇りを持って消費する。お友達になるそのきっかけを これからの私が 作れたらいいなぁ、と思っています。

世田谷は、たくさんの畑が残っていて、土や畑に触れる機会がたくさんあるぜいたくな場所。朝 仕事に出かけて帰ってくる生活だけでは感じることはできなかった、アーバンファーマー1年生の私が気付いたその豊かさを少しは伝えられたでしょうか?

お客さまからいただいたうれしい感想のなかに「3人がすごく仲良しなのが伝わってくる」ですって!このおふたりを友達というには大変僭越ながら、しみじみうれしかったです。この日を迎えるまでに 海老澤さん、坪井さんにたくさんのアイデアと知恵を授けていただきました。
最大限のリスペクトと感謝を!
(これは、当日の朝の最終打ち合わせの様子)
そうそう、8月後半から9月は端境期のため、お野菜が少なくなるそうですが、海老澤さんのつくる野菜は、IBEROで買えますよ〜。お近くにいらしたらぜひチェックしてくださいね。