恵みを全部いただいて、わかち合うということ

昨年の暮れに、いつもお世話になっている世田谷の有機農家さんへ「今年も1年お世話になりました」の気持ちを込めて、デパ地下で厳選した菓子折りを持っていった時のこと。笑いながら「こんなことしなくてもいいのに〜。あ、ちょっと待ってて」とご自宅のキッチンから自家製のお味噌をいただいてしまってね、帰り道、なんて心が豊かなんだろう!と自分自身とを比べて反省してしまいました。私はありがとうの気持ちをお金で買えるモノでしか表すことができなかった、、、。

そこから半年。
神奈川県藤野の自然栽培で育った梅が手に入ったので、梅シロップと梅サワーを仕込んでみました。ゴールデンウィークの頃に降った雹のせいで、今年の梅は傷が多め。お天気を記憶した梅でどんな味になるだろうと、おいしくなれ〜と毎日念を送りながら待つこと1ヶ月。

梅からじんわりとエキスが抽出されて、香りのいいシロップと梅サワーができました。今年、初挑戦した梅サワーの甘酸っぱさの塩梅が上出来だったので、料理法がよくわからないズッキーニをピクルスにしてみたら簡単でさわやかでおいしくてびっくり!
青い梅はそのままだと食べられないけど、こうしてお砂糖やお酢に漬け込むことで、香りやおいしさを丸ごといただけるようになるのですね〜。野菜や果物の食べ方の知恵ってフレッシュをいただくだけじゃなくて、まだまだ学ぶことがたくさんありそう。

そうそう、ノーワックスのレモンが手に入ったから、これも砂糖漬けに。シロップで、自家製レモネード。ベランダのミントも飲み物に添えられるくらいには大きくなってきました。

暑さが厳しくなる頃、がんばっている友人には元気出して!の気持ちを込めて梅サワーを、野菜不足(?)の友人には、ズッキーニのピクルスを。砂糖漬けのレモンはケーキにしてプレゼント。
もちろん、お世話になった農家さんにも今度は、お手製のありがとうを持っていくつもりです!
おいしいものをいただくと、あるいは自分で作れたら、食べてほしい誰かの顔が思い浮かぶってなんだかとてもうれしいことですね。

** 大ざっぱな レシピ**
梅シロップは、青い梅と同量の氷砂糖を密閉ビンで約10日間。
梅サワーは、青い梅を半量の氷砂糖、リンゴ酢と一緒に漬け込んで1ヶ月。夏バテ防止にお水や炭酸で割ってそのまま飲むもよし、梅サワーは調味料としても使えて便利で簡単でオススメ!
好評だったズッキーニのピクルスの作り方は、ズッキーニを好きな薄さに切って、塩もみして30分くらい放置。その後 軽く洗って、ギュッとしぼって瓶の中へ。上から梅サワーをひたひたに漬けるだけです。チーズと黒胡椒を添えると、オトナのおやつにもなりますよ〜。