自家採種した種をいただいた夜

福畑を始めるにあたり インターネットや本を読んでにわか勉強をしています。一言で菜園づくりといっても、いろいろな考え方や方法の情報がありすぎて、土に触れる前から 何をどうすれば良いのかやや混乱している中で 出会った1冊。私が こんな風に考えて育てたいなぁと思う方法で書かれている「とっておきの野菜づくり」のご著者による「自然栽培ナイト@6次元」というイベントに行ってきました。

さいたまで自然栽培による農園を営まれている、関野幸生さん×渋谷正和さん×明石誠一さんと編集者のトークイベント。来ている方たちも、すでにこだわりの野菜づくりをされている様子。
トマトってどうやって育てるの?きゅうりは?ナスは?なんていう疑問を抱えているのは私くらい。お話の内容は、主に「土」と「種」について。荻窪6次元というディープな場所も相まって、かなり濃く深い内容でした(汗)

著者の方たちはそれぞれ農業を始めてから15年くらい、ずっと土作りと種の自家採取に実験を繰り返しているのだそうです。実験は季節ごと1年単位で行われ、失敗したらその1年は収穫できないという時間の流れ。これが自然と対話する時のリズムなんですね〜、たぶん。
クリックすれば、すぐ結果が出ることに慣れている現代人として 大切なことを思い出させていただきました。農業って、地上になる果実のことだけじゃなくて、それを育てる「土」と果実の「種」を守り、伝えていくことなのだ、ということを学んできました。そんなこと考えたことなかった。。。


イベントのお土産として、それぞれの著者の方から、自家採種した種をいただいてきました。初心者がいきなりいただいてしまうには、かなり貴重な種(らしい)ですが、思いごと引き継ぎ、福畑で大切に育ててみようと思います。
今回 いちばん印象的だったのは「種を持ってるって自由なんだよ」という言葉。そう、種さえあれば、どこでも果実を育てられますんね!

今回の福畑は、世田谷区の区民農園を11ヶ月という期間限定でお借りしたもの。なので、土作りに3年!もかけている時間がないのが現実です。勉強したことをそのまま実行することはできないけれど、私は福畑で、少しづつ「楽しい!」の種を蒔いて 果実を育て、次の「楽しい!」の種を作って、伝えていきたいと思っているんです。

—-お問い合わせが多かったので、追記します(3/25)—–
いただいた種は以下の通りです。すべて自然栽培の畑で自家採種されたもの。
写真上段 左 春蒔き5寸ニンジン 右 三浦大根
写真中段 左 みやまこかぶ 右 のらぼう菜
写真上段 左 ルッコラ 右 アロイトマト