道具の手入れ

toishi「大掃除ってなんでやらなくちゃいけないの?」例年、年末になるとこんな 小学生みたいな問いを自分に投げかけては、サボってきた私。でも今年はちょっと違います(?)

今年の春に「うみやまあひだ」を見てから、道具の手入れの大切さを学んだからなのです。この映画は、伊勢神宮の式年遷宮のプロセスを追いながら、日本人がずっと守り伝えてきた 自然観を美しい映像で見せてくれるドキュメンタリー。それに登場する 宮大工 小川三夫さん曰く、弟子が入門すると 1年間は携帯電話やテレビから離れ、それらに使っていた時間を自分の道具の手入れに費やすことを約束させるそうです。はじめは戸惑っていた弟子たちが、手入れを続けるうち道具に愛着が生まれ「こんなに大切な道具に、ヘタな仕事はさせられない!」と仕事への真剣さが変わってくるのだとか。

道具か、、、私の場合 毎日必ずお世話になる包丁研ぎから始めようと まず 砥石を購入。切れ味を確かめながら研いでいる時間は、刃の角度と切れ味の他は何も考えない、集中して心静まる時間でした。包丁研ぎって、墨をする時間に似ていて ある意味 瞑想のようです。
私が買ったのは、粗目と細目が両面になったもの。それと 砥石を平らにする砥石の砥石(写真のギザギザしてる方)。

でも、よく考えたら私にとっての道具って、包丁だけじゃなくて、身に付けるもの、暮らす部屋、身体もすべて なのではないかと思い始めて。。。だから今年は、まずは清らかにお部屋をお手入れして、もっと自分を大切に!と喝を入れるべく 大掃除しようと思うんです!?