折形W.S.レポート

IMG_1725fringe 初のワークショップイベント
「夏の贈り物」をテーマにした
折形W.S.無事終了しました
ご参加いただいた皆さま
どうもありがとうございました!

神様への捧げものを包むことに起源のある折形
まずは、人から人へ贈り物をする時に使われるようになった
その歴史のお話からスタート
少人数ならではの Q&Aタイム とても勉強になりました!

もともとは 武士たちの礼儀作法であった折形は
「切る」ことを忌み嫌う武士が
紙を切らずに済むよう、包むものの大きさに合わせて
「折る」という工夫をしたことから
発展したんだそうですよ
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中身を少し見せて包むのは、相手に中身がわかるように
受け取る相手に過度の期待をさせないという心遣い
謙譲の気持ちをあらわすのだそうです
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これは草花包という折形

私が 一番 興味深かったのは
昔の贈り物って、花や枝、糸や布地など 素材を贈ることが多かった というお話。

お花をいける、着物を仕立てる、なんてことがだれでも当たり前にできていたってこと
開けてすぐ使える(食べられる?)ものの方が喜ばれる現代とは だいぶ違いますね
なんでも簡単に手に入る時代、どちらが豊かなことなのだろう、と考えさせられました。

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今回のW.S.で習ったのは、
「箱を包む」「手ぬぐいを包む」「ちいさなものを包む」の3種の折形
使ったのは、
書道用の半紙と麻紙糸
(麻の繊維を漉いて作った紙を1㎝ほどに裂いてよりあわせたもの)

贈る相手を想いながら、贈るものに合わせて
身近な材料で包まれたプレゼントをやりとりする。
それはモノがあふれる現代だからこそ とてもぜいたくなことなのかもしれませんね。