自分で考えてください、という答え

kumo

観に行きたいと思っていたラスコー展の予習を兼ねて「ホモ・サピエンスと芸術」というテーマのトークセッションに行ってきました。「生きる」ということに もっと正直だったであろう 古代人の暮らしに昔から興味があるんです、私。

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おふたりともに ご自身の研究を語っていると、本当に楽しそうでお話が尽きない。きっと愛情とか熱が伝わるってこう言うことなんだなぁ、と感じる熱きトークセッションでした。

最後の質疑応答で私の心に刺さった、海部 陽介氏の言葉。
「ラスコー展で、クロマニヨン人はなぜ洞窟に絵を描いたのか?とよく質問されます。現在の研究では 全て解明されているわけではないため『わかりません』というのが僕の答えです。でもその 『なぜ?』を皆さんで考えてください」「あなたはなぜだと思いますか?」

確かに、誰かに教えてもらう、検索して分かったつもりになる、わからないから考えるのやめてしまうことばかりで、本当の「なぜ?」を突き詰めて考える力が衰えているかも。自分で考えることこそ 生きる力!と思い出させていただきました。足下ばかり見てないで、たまには高い空を見上げて 自分の問いと向かいあわなくちゃ〜。

良き問いは良き学びなり。

今回のラスコー展の監修をされたのは、3万年前の航海 徹底再現プロジェクトをなさってる 海部氏であることをここではじめて知り、ビックリ!昨年の実験航海のドキュメンタリーをテレビで観ていたので、ますますファンになりました。ご著書「日本人はどこから来たのか?」も早速ゲット!

数日後行ったラスコー展の事はこちらに。