ムヒカ大統領のスピーチ

IMG_3105先日のテレビでのインタビューで知った、ウルグアイ元大統領のホセ・ムヒカ氏の(ちょっと耳の痛い)スピーチを元にした絵本が私の本棚にやってきました。2012年 リオ+20会議でのスピーチで「貧乏とは少ししか持っていないことではなく、無限に欲があり、いくらあっても満足しないことです。」と発言し、注目を集めたホセ・ムヒカ氏。インタビューでもスピーチでも、これからの未来をつくる若者に向けて メッセージを送っているように感じます。

新しい仕事場で、私より ひとまわり以上若い人たちと仕事をするようになって思うこと。彼らは、PCなどの最新技術を使いこなすのはもちろんのこと、他の人と共有しやすいように資料を作り、もはや紙の書類を使わず ほとんどをデジタルで済ませています。自分用の資料(モノ)を置く場所、なんていらないそうです。話をしてると、モノを持つことにはあまり興味がなくて、体験をすることにお金や時間を使っているみたい。見るモノなんでも欲しかった、超アナログな私とは大違い。。。脳内シャッフルが新鮮な毎日です。
むしろ、ムヒカ大統領の言葉を強く胸に刻むべきは、私たちオトナの世代だと思ったんです。若者たちはもうとっくに気づいて行動をしてるのではないかと。

今年3月大統領の職を辞したムヒカ氏が、南米諸国連合の理事として行ったスピーチはさらに、鋭さとユーモアをもって強いメッセージを伝えています。
新しいモノを買う興奮、必要以上にモノを持たない心の平和。両方味わったことのある私たち世代の「これから」を模索するためにも響く言葉です。
hana.biというサイトで日本語訳がまとめられていますので、よかったらぜひ読んでみてください。
2015年 南米諸国連合でのムヒカ氏のスピーチ

このスピーチが心に響いたから(のに)、すぐに絵本を買っちゃうっていうのも どうなの?って思うんだけれど、忘れっぽい私の大切な言葉コレクションにするつもり。